ヒザのお皿を割った話

失敗談

母さん、まだ次男を産んで間もない頃、不慮ふりょの事故で右膝みぎひざのお皿を割りました。

当時、長男が5歳で、次男は9ヶ月の頃だったと思います。

例によって夫は不在で、私はワンオペ中でした。

夫がいても常時ワンオペ状態だったので、夫の分の食事を作らなくて済む分、私にとっては楽な日でしたけどね〜。

事故の状況

その日、長男をお気に入りの三輪車に乗せて、一緒に近所のスーパーへ買い物に行っていました。

長男の乗っていた三輪車は、最近よく見かける後ろに親用の持ち手のついた三輪車ではなく、昔ながらのオーソドックスな形の三輪車でした。

私は抱っこ紐を使って次男を前抱っこして、片方の手で買い物をした袋を持っていました。

そして、長男の少し前を歩いていた時です…


長男の三輪車が、まるで私に後ろから膝カックンをするように突っ込んでしまいました。

そして不意を突かれた私は、アスファルトの地面に崩れ落ちてしまいました。


その瞬間のことは今でも鮮明に覚えていますが、膝カックンされてから地面に崩れ落ちるまでがまるでスローモーションのようでした。

前抱っこしている次男を守りたい一心いっしんで、利き手で次男の後頭部をかばおうとしたのですが、私の手の動きより早く次男の頭がアスファルトに打ちつけられてしまい、軽くバウンドしたのを覚えています。


スローモーションから現実に引き戻された瞬間…

あーーーーー!間に合わなかったーーーーー!と恐ろしくなって、恥も外聞もなく即座に、

すいませーーーーーん!😫

助けてくださーーーーーい!😫

って大声で叫んでいました。

人の温かさ

季節は冬で夕方の時間帯だったこともあり、買い物に出たときはまだ明るかったのに、転んだときはもう暗くなりかけていました。

次男は頭を打ってすぐに大泣きし、長男は驚いてその場で固まっていました。

私の声を聞きつけて、あっという間に人だかりができました。

その中である人が、当時はスマホではなくガラケーの携帯でしたが、携帯のライトを付けて次男の後頭部に向けてくれました。

その明かりを頼りに、薄暗がりの中みんなで一生懸命に傷の具合を見ようとしてくれていました。

また、別の人は救急車を呼んでくれていました。


私は次男が強く頭を打ってしまったので、次男がどうにかなってしまうのではないかと不安で不安で体が震えてしまい、「どんな風に子供が頭を打ったのか」とか、「どの高さから落ちたのか」とか、周りの人に聞かれる質問に答えるので精一杯でした。

どうか、次男の傷が致命的ではありませんようにと祈るばかりで、とにかく気が動転していました。


そうこうしているうちに救急車が到着し、今度は救急隊員の人に状況を聞かれました。

私は「子どもは大丈夫でしょうか!」「大丈夫ですよね!」と、ぺシャンとそこに座り込んだまま叫ぶように繰り返していましたが、「ところでお母さん、立てますか?」と救急隊の人に聞かれて、初めて自分が立てなくなっていることに気がつきました。

救急隊の方いわく「次男はすぐに泣いたのなら脳に致命的な損傷はないと思われる。また、見たところそれほどひどい怪我ではない。むしろお母さんの足の方がヤバそうだ。」と。

そして、次男を抱っこしたままかつががれて救急車に乗り込みました。


助けてくださった通りすがりのみなさんには感謝しかないです。

見ず知らずの私と子どもを助けてくれた人の温かさが、心底ありがたいと思いました。

病院で

幸いなことに、次男の頭はかすり傷と小さなたんこぶが出来ただけで、深刻な怪我ではないことが分かりました。

なんと!次男への治療は頭にシュッシュッ!って殺菌消毒のマキロンみたいなのを吹きかけただけで終了。

深刻なのは、やはり私の足の方でした。


右膝を見ると見たことないくらいパンパンに腫れていました。

皮膚が引きつれて痛いくらい。


ドクターから「こりゃ〜骨折してますね。腫れてるのは内出血してるからです。内出血は骨折してる証拠です。」って言われました。

あと「お母さん、授乳中?あ〜、授乳中だから骨が弱ってて骨折になっちゃったのかもね。普段なら骨折までいかないような程度の衝撃だったかもしれないけど、時期が悪かったね。」とも言われました。


その後の検査で皿が割れてることが判明したけど、不幸中の幸いでお皿を包んでる膜は破けてなかったので、手術とかしなくても自然と皿はくっ付くよと言われました。

それと、内出血した血液を注射器で抜き取る処置は死ぬほど痛かったけど、ギブスをはめて処置が終わるとそれほど痛みがなかったのは幸運でした。

皿は、割っても痛くないのね〜。もう二度と割りたくないけど。笑

頭はボーリングの球くらい重いと感じた

当時の記憶を辿たどると、乳幼児であっても子供の頭って結構重いな〜ということ。

転ぶ瞬間、ボーリングの球かと思う程の重さを感じました。

だから、子供を抱っこやおんぶするときは、気休め程度でもいいからニットとかコットン製の帽子を被らせて少しでも頭を守ってほしいと思います。

子供って帽子嫌がること多いですけどね…

その場合は、なるべくベビーカーに乗せて移動する方が安全かもしれません。

どうか、私のような思いをする人がいなくなりますように!

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