長男が発達検査を受け、その結果から情緒の支援教室の支援を受けることになりました。
体験者としてその経験をまとめてみます。
支援学級の名称と受けられる条件
普通の学校のクラスを通常級と言います。
それに対して補足的に通うクラスが支援学級です。
情緒級(他者とのコミュニケーションに苦手さのある子の支援を行う)の他に、耳の聞こえに問題がある聞こえの教室などもあるようです。
情緒級の支援を受けるには、発達障害の診断を受けていることと、親からの申請が必要です。
必要と判断された子が、自動的に受ける支援ではありません。
周りは勧めはしてくれるけど、最終的に決めるのは親です。
当時は、申請するかしないかをとても迷いましたが、振り返ると思い切って申請して本当に良かったと思っています。
息子も私も、勇気を出して1歩踏み出して、グッジョブ!でした。
情緒の特別支援学級ってどんなところ?
対象は、知的な遅れのない自閉症の子どもたちです。(※発達障害は自閉症スペクトラムに属します)
算数や国語といった、勉強はしません。
その学級へ通うので通級と言い、通っている学校の中に支援学級がある場合と、他の学校の支援学級へ移動して受ける場合があります。(※学校によってはステップアップ教室、ステップ教室など、別の呼び方をしている場合もあります。)
どちらにしても週1回、午前か午後の半日を使って支援学級に参加します。
公立の学校の中の支援システムなので無料ですし、担任の先生とも情報共有してくれて、欠席扱いにもなりません。
通級への送り迎え
長男の場合は、別の学校へ通う通級しか選択肢がありませんでした。
そこで、会社から直接小学校へ迎えに行って通級へ送り、通級が終わる時間に迎えに行けるよう手立てを考えました。
< 最短ルート >
お昼休み:会社 → 在籍する小学校 → 通級のある小学校 → 会社
私は派遣社員の身ですが、勤務先の会社に事情を説明して、週1回、長めの昼休みと時短勤務を取らせてもらうことにしました。
🚗💨
また、会社の近くにすぐに借りられる駐車場がなかったので、近所のコンビニの駐車場に停めさせてもらえないか交渉しました。
シャイな自分の殻を破って。泣
1軒目のファミマさんは駐車場が狭いのでNGでしたが、代わりにもっと駐車場の広い店舗を教えてくれました。
2軒目のファミマ店長さんも優しい方で、毎回1つでいいから何か買ってくれたらいいよん!とすぐに快諾してくださいました。
毎回、1つどころか、そんなに買わなくても…ってくらい、つい誘惑に負けてたくさんお菓子買っちゃってましたけど。(笑)
ほんと、世の中、勇気を出して助けを求めたら、快く助けてくれる人はたくさんいるものです。
ありがたい。
ファミマ最高!(笑)
本人への説明をどうするか
最初に長男に支援級の話をしたら、あまり乗り気ではないし、不安だなぁといった反応でした。
そりゃあそうですよね。
ただでさえ、環境変化は苦手なのに。
普通に学校へ通うのだって、私には分からない気苦労もあるのだろうし。
それに加えて新しいことを始めるというのは、彼にとってはとてもじゃないけど前向きになんかなれないこと。
特に長男が言っていたのは「他のみんなと違うことをするのは嫌だ」ということ。
悪目立ちしたくなかったのでしょうね。
それと、「授業の途中で抜けたり、戻って来て授業の途中から教室に入るのも嫌だ」と。
長男の時は、決まった曜日の午前か午後の半日を使って参加したので、途中で中抜けするのとは違いました。
例えば、通うのが水曜日の午後と決まったら、水曜日の午後に早退して通級へ行くようなイメージです。
もうその日は、そのあと学校へは戻りません。
通級も学校と連携したシステムなので、早退にはなりませんが。
私は、長男には通級のことを「修行」だよと説明しました。
当時、息子が観ていたカンフーパンダとかスターウォーズの修行になぞらえました。
君は選ばれし者だ。
だから特別な修行を受けて強くなるんだ。と。(笑)
このアイディアをくれたのは、いつもランチを一緒に食べていた会社の同僚です!
実際には、市内にあるいくつかの支援級の見学に本人も連れて行き、怖いところじゃないよと安心してもらいました。
どこも明るい雰囲気で先生も優しくて、子どもから見たら遊んでるだけのように感じられたと思います。
担任の先生との連携とクラスの友達への説明
支援級はいわゆる通常級と連携したシステムです。
なので、担任の先生と支援級の先生が直接やりとりをして、情報共有もしてくれます。
普段の通常級での子どもの様子をこっそり見に来ることもあり、支援級でのノウハウを担任の先生へ伝えてくれることもあります。
無料の公的サービスでここまでしてくれるのは本当にありがたいです。
有料の療育機関もたくさんありますけど。
いや、別に無料だから支援級を選んだわけではないですよ!
ケチではないっ!
ということで、担任の先生とも作戦を練りました。
私が息子に、通級のことを修行って伝えたことも共有しました。(笑)
だから、担任の先生は息子に「修行楽しんできてね」なんて声掛けもしてくれました。
そして、あらかじめ他のクラスメートさんにも息子が週1回途中で帰ることを説明しておいてもらいました。
息子は他の子に「どこ行くの?」「何しに行くの?」と聞かれることが嫌だとも言っていたので、最初に伝えておいてもらえて本当に良かったです。
それでも「どうしたの?」と気になって聞いてくるお友達もいましたが「修行に行くんだよ」と答えると、不思議とそれ以上は聞いてきませんでした。
低学年だったからかなぁ。
本人やクラスのみんなにどう伝えるか迷ったら、支援級の先生や担任の先生と相談するのが良いと思います。
通級に通うようになって、確かに私は仕事との両立が大変になりました。
それでも私は、担任の先生との密な連携に、支援級の先生たちの心強いサポートと、とても大きな力を得ることができました。
もしも、支援級へ通わせるべきかどうか迷っている方がいたら、一歩踏み出してみてと伝えたい。
その先にあるのは、苦労だけじゃない。
あなたの話を親身に聞いてくれて、子どもの成長に必要な具体的なアドバイスもくれる強力なチームが出来上がりますよ!
( 」´O`)」コメントをどうぞ