たった1人で何もかもやるのがワンオペですよね。
家事も、育児も、人によっては仕事や介護まで。
私も、夫は自分のことさえろくにしない人だったので、夫の介護をしていたようなものです。
夫の分の食事作り、洗濯、夫の部屋の掃除、夫の分の年賀状作り、休職中はさまざまな手続きや夫のためのリワーク探しまで。
その逆はないのに。
ワンオペの本当のつらさとは
|夫の無理解と非協力
私がワンオペで本当に辛かったのは、1人で何もかもこなす労力や労働そのものではありませんでした。
それよりも実は、家族…私の場合は夫の無理解と非協力的な態度でした。
私が全てやってしまってから繰り出される「言ってくれればやったのに」「言ってくれなきゃ分からない」というセリフ。
いやいや!さんざん頼みましたよ。(笑)
協力して欲しいと。
具体的にやって欲しいことや、やり方も伝えました。
必要なことを書き出して表なんかにもして、視覚的にも分かりやすいように工夫したりして。(笑)
でも、結局「後でやるよ」「今は疲れてるから or 眠いから無理」「それ今やらなきゃダメなの?」という実質的なお断りの言葉が返ってくるばかりの人に、何度も頼みたいと思いますか?
頼むのだって労力を使うんですよ。
それに、断られたときのガッカリ感。
今回はもしかしたら?なんて少し期待なんかしようもんなら、頼もうとした自分に対して怒りがわくくらいですよ。
そしてますますワンオペに拍車がかかり、追い詰められる。
|バトンを渡せない辛さ
家事・育児には終わりがありません。
ずっと走り続ける長距離マラソンのようなもの。
それでも、駅伝のようにバトンを渡して少し休憩ができたらそこまでは頑張ろうって思えるのに。
渡そうとしたらバトンを受け取ってくれないとか、それはもう事故ですよね。
でもバトンを放り出すわけにはいかない。
だから自分がバトンを拾ってまた走り出す。
この辛さは、経験した人なら分かるはず。
そんなことなら、もともと渡せないと思って走ってた方がよっぽど疲労感がない。
そのつもりで体力を温存して走れるから。
見方を変えたらワンオペも楽しい
そんな状況でしたが、私、実はワンオペそのものを辛いと思ったことはなかったかも。
家事も、育児も、仕事も、それぞれに楽しみを見出せたから。
いや実は、夢中過ぎて辛さに気づけなかっただけなのかもね。
子どもが小さいうちは、夢中で目の前のことをこなし、日々を回していくだけで精一杯だったから。
だけど夢中でこなして、失敗もたくさんした中で、工夫して少しでもうまく行ったことがあると小さな達成感を感じることもできました。
例えば、1人で首の座らない子どもと一緒にお風呂に入り、道具を駆使して段取りを考えて自分の髪の毛まで洗ってあがってこれた日にゃあ、どや!ってなりましたよね。
自分1人でこなすということは、ある意味で自由を手に入れるということでもあると感じます。
いや、身体的にも時間的にも拘束されていて自由ではないんだけれども。
ある部分、自分の好きにできるという意味で。
そして、自分1人でできるようになることが増えると、自信も湧いてくる。
なんというか、子供から大人になっていろんなことが自分で自由に決められて、誰かの許しを得なくても自分の考えひとつで物事を進められる自由。
もちろん責任も伴うけれど、自由を得ることで自分の中の可能性がどんどん広がっていく感じ。
あの感覚にとても似ていると思いました。
だから、夫なしで自分でこなせるようになることが増えるたび、嬉しい気持ちや自分を誇らしく思う気持ちが、何層にも私の中にしっかり折り重なって、今の私の土台を作ってきたように思います。
唯一、私の中で「夫もできるようになるために夫にも頼っておいた方がいい」「私に何かあったとき夫ではなく子どもたちが困る」という、ある種、夫を教育しないといけない縛りが邪魔でした。
だけどあるときから…
いつまで経ってもやろうとしない人は放っておく。
子どもたちが困らないように、子どもたち自身に教えていく。
そう、考えを切り替えたら、ものすごく楽になりました。
同時にそれは、離婚への大きな一歩だったんでしょうけども。(笑)
それでもワンオペが辛いときは
困難なことがあるたびに、たった1人で考え、試行錯誤し、工夫し、苦労した中からこれは!とうまく行ったものをつかんで行く。
私はそうやってきました。
やらざるを得なかったし、自分がそうしたかったから。
けど、無理なワンオペをする必要はないよね。
無理しても続かない。
短期間ならいいのかもしれないけど、ずっととなるとね。
つらいよね。
そうなったら心も体も持たない。
|ハードルを少しだけ下げてみる
真面目な私は、欲張りでもありました。
だから、少しハードルを下げること、これがなかなかできなかった。
何もかも完璧になんて無理なのに、そこを目指して疲れていた。
例えば、洗濯物、靴下やタオルを一緒に洗うと嫌!って何回も分けて洗うのは、余裕ができてからでもいいのに、頑張ってた。
子どもが乳幼児のときなんか、洗剤にもこだわって分けてた。
けど、結局は同じ洗濯機で洗ってる以上、科学的には汚れの成分は回るよね。
だいたい、乾燥機付きの洗濯機なら高温で乾かすので殺菌されます。
天日干しでも紫外線で殺菌されます。
もっと言うと、殺菌できてなくても、人は死にません。(笑)
生死に関わることでなければだいたいのことは優先度を落としていい!
それでも、どうしても嫌なら他の家事を削る!
そうすれば良かったんだよね。
今は、そうしてる。(笑)
|保育施設に預ける
申し込みやら、預けるときの荷物やら、予行演習などで、預けるまでの準備もそれなりに大変だけど、病児保育や病後児保育、一時預かりもどんどん利用してみるといい!
私も、預けると泣いちゃうかな?かわいそうかな?と思いつつ預けてみたら、いつもと違うオモチャに目の色変えて大喜びしてたなんてこともありました。
案ずるより預けるが易しだな…と思いましたよ。(笑)
子どもが大きくなった今は、子どもがやりたいと言った習い事はなるべくさせてあげるようにもしてる。
その間、こちらは少し手間が省けるし、子どもも成長するし、金銭的に許される範囲でどんどん活用していいと思う。
子育てを自分1人でやろうとしないことも大事。
ムダなことは1つもない
しかしまぁ、頑張った分だけ自分の力になってる。
どんなにうまくできなくても。
どんなに下手でも。
自分や子どもが生きてたら、それはもう誰かを生かしてるって時点で「神」レベルのことをしていると思いませんか?
だから、自分に自信を持とうと思う。
これまでやってきた、やり抜いてきた私には自信を持って言えること。
これまでのことは、失敗も含めて決してムダではなかった!
離婚協議の中でモラ夫は親権を1ミリも要求して来ないけど、親権を争ったところで太刀打ちできないと察しているのでしょう。
今まで家事・育児の全てを私におんぶに抱っこでやってきたんですから。
そのこともワンオペをやってきて良かったと思うことの1つです。
子どものことが、争点にならなかったということが。
はたから見たら簡単そうに見えても、毎日積み重ねてきたワンオペ力はそうそうマネはできません。
いろんな修羅場に遭遇して、その度に工夫してやり遂げてきた対応力、臨機応変力、予想外・想定外の子どもたちをしなやかに受け止めたり、受け流したりする力もね。
人生、なんとかなるって思える心の強さも手に入れましたから。
え?
そんなに強くなったら、かわいくないって?
いやいや、強さは美しさでもありますよ?
人間力は磨かれて光るものだから。
お見せできないのが残念だけど。
ワンオペで頑張る同志に伝えたいのは、頑張り過ぎないで!とワンオペができてる自分を誇りに思ってね!ということ。
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